今まで世界遺産を学んできて面白いと思った話を中心に紹介していきます!!

あなたの知らないサグラダ・ファミリア5つの話

サグラダ・ファミリア 誰もが1度は聞いたことがあるだろう世界遺産

しかし、「スペインにあるやつだよね」とか「ガウディが建築したやつだよね」

くらいしか知らないという方も多いのではないでしょうか

その方々にぜひ知ってもらいたい話を5つ紹介していきます!

サグラダ・ファミリアとは

そもそもサグラダ・ファミリアとは何なのか

→建築家アントニ・ガウディが構想したスペインのカタルーニャ地方バルセロナにある未完の教会

サグラダ・ファミリアを日本語にすると聖家族贖罪教会

  • 聖家族=イエス・キリスト、養父ヨセフ、聖母マリア
  • 贖罪=自分の犯した罪をお金を出すなどをして償うこと

サグラダ・ファミリアとは聖家族に捧げる聖堂つまり神の家なのです。

全てが世界遺産に登録されているわけではない!?

サグラダ・ファミリアといえば世界遺産だと思っている方が多いのではないのでしょうか?

しかし実際にはある一部分しか世界遺産に登録されていません

その一部分とは、次の2箇所

  • 生誕のファサード
  • 地下聖堂

この2箇所について簡単に説明していきます

生誕のファサード

おそらく写真などで一番よく見かけるのがこの生誕のファサードではないでしょうか

ファサードとは建物の正面のことで、サグラダ・ファミリアの東側にあるのが生誕のファサードです

この生誕のファサードには、新約聖書に基づくキリスト誕生から青年期までの逸話がおびただしい数の彫刻で表現されています

教会の東側に設計された理由は、キリスト誕生を祝うべく、朝日によって照らされるようにするためだそう

地下聖堂

そしてもう一つがこの地下聖堂

普段は非公開となっているため、あまり知られていないがこちらも世界遺産となっていて

地下聖堂にはアントニ・ガウディが埋葬されたお墓もあります

ガウディの代表作品ではない!?

サグラダ・ファミリアといえばガウディの代表作品というイメージが強いと思われるが、実際にガウディが完成させた部分は全体の一割にも満たないのです

というのもガウディはサグラダ・ファミリア着工からまもなく路面電車にはねられるという不慮の事故により志半ばで亡くなってしまいます

実際にガウディが建築に携わったのは世界遺産にも登録されている、生誕のファサードと地下聖堂などだけ

「でも、ほかの場所もガウディの設計通りなんでしょ?」と言われるととそうでもなく

ガウディの死後、スペイン内戦や火災により膨大な量の図面や模型がほとんど損壊してしまい、ガウディが思い描くサグラダ・ファミリアの本当の姿がわからなくなってしまったのです

また、サグラダ・ファミリアには東側の生誕のファサードのほかに西側に受難のファサード、北側に栄光のファサードがあり

受難のファサードはジュセップ・マリア・スビラックスという建築家が手がけたのですが、こちらは生前のガウディのデッサンを無視して完全にスビラックス本人の創作として創られた部分がいくつもあります

このように全てがガウディ自身の建築ではなくなってしまったのです

とはいえ、「ガウディはこうしたかったに違いない」という人たちが思い描くサグラダ・ファミリアは自らの生涯をかけ、全身全霊を捧げたガウディの代表傑作に間違いないでしょう

最初は10年で完成予定だった!?

着工から100年以上たった今もなお建設途中のサグラダ・ファミリア

そもそもの始まりは、ジュゼッペ・マリア・ブカベリャという書店主が聖ヨセフ信仰協会を設立し、聖家族に捧げる聖堂を建設する計画をしたことです

その計画を知ったフランシスコ・ビリャールという建築家が設計を担当し、サグラダ・ファミリア初代主任建築家となりました

しかし、着工から約1年でビリャールはブカベリャとの意見の対立により職を辞してしまいます

その後、当時のアドバイザーを務めていたジュアン・マルトゥレイの推薦により2代目主任建築家となったのがアントニ・ガウディでした

当初の建設計画ではそこまで大きな教会ではなかったため、ガウディ自身も10年で完成出来ると周りに公言していたそう

ではなぜこんなにも完成まで時間がかかっているのか、いくつか理由があります

  • 大幅なデザイン変更

まず、当初のビリャールのデザイン設計をガウディが全面的に変更し、予定よりもはるかに壮大なスケールになったことが理由の一つです

  • 大量の資料損壊

先ほども述べたようにガウディ死後のスペイン内戦により、模型や設計図がほとんどなくなってしまったことも大きな要因となっています

  • 慢性的な資金不足

そして、最大の原因といえるのが資金不足

建設初期の費用はほとんど信者からの寄付で賄われていたので、サグラダ・ファミリアは財政赤字に陥り何度も建設ストップという危機に立たされました

資金不足により、雇える作業員も減り第一次世界大戦時にはわずか30人にまで減少していたそうです

それでもガウディは資金不足によって設計を変更することはありません

サグラダ・ファミリアは神の家だから。神の住む場所を予算の都合などによって左右させてはならないと、一切の妥協を許しませんでした

これらの理由に加え100年以上前に建築が始まったため修復作業を行いながら進めていかなければならないことも長期化につながっています

しかし、かつては完成まで300年はかかると言われていたサグラダ・ファミリアですが、最先端のIT技術3Dプリンタなどの活用により大幅に早まり、ガウディ没後100年に当たる2026年完成予定と発表されました

異例づくしの教会

未完の状態で建築の一部分が世界遺産に登録されたサグラダ・ファミリア

これだけでも普通では考えられないことですが、他にもあるので紹介します

最近まで正式な教会ではなかった!?

通常教会を新しく建築すると、献堂式という教会堂を神に捧げ正式な祈りの場とする儀式をローマ教皇が行うのですが、2010年まで献堂式が行われていませんでした

いくら未完成とはいえ、長い間そんな微妙な位置づけでミサが行われていたとはびっくりですね

実は違法建築だった!?

最近2018年までサグラダ・ファミリアはバルセロナ市の建築許可を得ずに工事を進めていた違法建築だったたことが発表されました

正確に言うと、建設開始時にはしっかりと地元の自治体に建築許可を得ていたのですが、その後その自治体がバルセロナ市に合併され、必要な更新がされていなかったそうです

世界遺産に登録推薦する時には絶対的に法的な保護が求められるのですが、建築許可については誰も調べなかったのでしょうかと疑問が残りますね

まとめ

ここまでサグラダ・ファミリアについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

1つでもためになった話があれば幸いです

サグラダ・ファミリアは2005年に世界遺産にアントニ・ガウディの作品群の構成資産の1つとして一部が登録されました

2026年に完成予定と発表されましたが、果たして本当に完成するのでしょうか?

そしてサグラダ・ファミリア全体が世界遺産に登録される日は来るのでしょうか?

その日を楽しみに待ちたいと思います

最後まで見ていただきありがとうございました!