キリスト教絵画の中で特に有名な最後の晩餐
様々な画家が最後の晩餐をテーマに描いていますが
今回はイタリア・ミラノで世界遺産にもなっている
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた最後の晩餐について紹介していきます!
最後の晩餐とは
最後の晩餐はキリスト教の新約聖書に記載されている、イエス・キリストが処刑される前夜、12人の使徒達と食事をしている時
イエス自身の口から使徒の一人が自分を裏切り、残りの使徒達もイエスの苦難を前に逃げ惑うことが告げられ、それを聞いた弟子たちが驚き、動揺している姿を描いたものです
レオナルド・ダ・ヴィンチ奇跡の壁画
最後の晩餐を描いた作品として一番有名なのがレオナルド・ダ・ヴィンチの作品ではないでしょうか
レオナルドの最後の晩餐は、イタリア・ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラーツィエ修道院の中の大食堂の壁面に描かれています
1498年に完成したレオナルドの最後の晩餐ですが、実は様々な苦難の連続でした
まずレオナルドは、この作品を繊細な色の使い分けや塗り重ねをするために、壁画には向かず一般的ではないテンペラ画で描きました
そのため、壁面への顔料の接着が弱く、完成後まもなくして顔料が剥がれ落ち始めてしまいました
また、食堂にあるため湯気や人の吐く息などの湿気によって壁面全体がカビに覆われるなど損傷が進みました
さらに、苦難はこれだけではありません
- 食堂と台所を出入りする扉をつけるため、絵の中央の下の部分に穴があけられる
- ナポレオンの時代には馬小屋として使用され、排泄物によるガスなどで侵食がさらに進む
- 2度の大洪水に見舞われ、壁画全体が水浸しとなる
- 第2次世界大戦では建物が破壊され雨ざらしにされる
これだけの危機に直面していながら、現在でも存在していること自体が奇跡的なのがレオナルドの最後の晩餐なのです
レオナルド・ダ・ヴィンチ唯一の世界遺産
万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた作品には最後の晩餐以外にも有名な作品がいくつかありますが、その中でも世界的に有名なのがモナ・リザ
しかし、モナ・リザは世界遺産ではありません
世界遺産に登録されている最後の晩餐と登録されていないモナ・リザ
この2つの絵には世界遺産になれるかなれないかの決定的な違いがあります
それは、動かせるか動かせないかの違いです
大前提として世界遺産に登録されるのは不動産だけなのです
なので、たとえ人類の文化に大きな影響を与えてきたとしても、動かせてしまう芸術作品は世界遺産にはなれないのです
モナ・リザは動かせて持ち運べてしまうので世界遺産にはなれませんが、最後の晩餐は建物の壁画なので建築の一部として扱われたため世界遺産になることが出来ました
現在、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品で世界遺産に登録されているのは最後の晩餐だけなので今後もレオナルド唯一の世界遺産として守られていくでしょう
さいごに
今回は最後の晩餐について紹介していきました
壁画は世界遺産の建造物にある飾りの一つ程度として扱われるのがほとんどですが、レオナルドの最後の晩餐は壁画がメインとなって世界遺産に登録された世界的にも珍しい遺産です
そんな最後の晩餐の歴史を少しでも知っていただけたでしょうか
さいごまで見ていただきありがとうございました!