「ブラジルの首都はどこ?」と聞かれたら、2016年にオリンピックが開催されたリオデジャネイロや南米最大の都市サンパウロを思い浮かべる人も多いと思いますが
実はブラジルの首都はブラジリアなのです
世界遺産にも登録されているブラジリアですが、始まりは何もない場所から人工的に作られたどうぶつの森のような都市だったのです
今回はそんなブラジルの首都ブラジリアについて紹介していきます!
ブラジリア誕生
現在ブラジリアはブラジルの首都で、ブラジル連邦政府が直轄する連邦直轄地区になっています
1960年にブラジリアが首都になる前は大西洋沿岸にあるリオデジャネイロがブラジルの首都でした
ではなぜリオデジャネイロからブラジリアへ遷都されたのでしょうか
理由は主に2つあります
- ポルトガルへの反発
1822年に独立するまでブラジルはポルトガルの支配下にありました
その時代の首都であったリオデジャネイロは、ポルトガルの支配の象徴ではないかと批判が強まり、独立後すぐにも新首都建設が提言されていました
- 経済的理由
また、ブラジルの人口や産業が大西洋沿岸部のサンパウロやリオデジャネイロに集中していて、内陸にある高原部との間に所得などの経済面で大幅に格差がありました
その格差をなくすため、経済的に立ち遅れていたブラジル中西部に新しい首都をつくることにしたのです
ブラジル独立後から何度も新首都建設が検討されていましたが、本格的に動き出したのは1956年にジュセリーノ・クビチェック・デ・オリヴェイラという人物が大統領に就任してからでした
クビチェック大統領の未開の地に近代都市をつくる「新都ブラジリア計画」は、1956年から実行され、わずか4年という短期間で完成しました
こうして現在のブラジルの首都であるブラジリアが誕生したのです
人工的に造られた飛行機型の都市
長い歴史の中で時間をかけて成長していった他の都市とは違って、ブラジリアはわずか4年で何もない場所に1からつくり上げられました
設計の中心となったのは、近代建築家の巨匠ル・コルビュジエの弟子にあたる、オスカー・ニーマイヤーというブラジル人建築家でした
ニーマイヤーは都市の基本的な計画案を募るために国際的なコンペを行い、そこでルシオ・コスタという建築家の「パイロットプラン」が採用されました
この計画の全体像は、都市の2つの軸を十字架のように組み合わせ、1つの軸を曲げて出来る飛行機の様な骨格になっています
その飛行機の機首にあたる部分には、連邦議会議事堂や最高裁判所などの行政機関が配置され、胴体部分には一直線上の緑地帯と文化や商業の中心となる建物、翼部分には住宅施設や学校などが配置されました
生活する人たちの安全や快適さを求めて歩道と車道を分け、道路を立体交差にしたことで信号はほとんどありません
こうして、計画的に機能性を追求した近代都市が出来ました
しかし、すべてが順調にいったわけではありません
急速で壮大な都市の建設は国家的な財政赤字となり、その後のブラジル経済を苦しめ大きな負担として残りました
また、計画都市として緻密に計算され設計していったブラジリア市とは反対に、周りの都市は無秩序に発展していき、スラム化しているなど様々な問題も起きています
こうしてみるとブラジリアは成功だったのかは分かりませんが、最近ではトラムなどの公共交通網も整備され、首都として確実に発展し、現在約300万人もの人たちが暮らす大都市となりました
さいごに
今回はブラジルの首都ブラジリアについて紹介していきました
ブラジリアは緻密に計画されつくられた現代都市や斬新なデザインの近代建築などが評価され1987年に世界遺産となりました
完成から30年に満たないで世界遺産に登録されるのはとても珍しいことなのです
そんなブラジリアについて少しでも知っていただけたでしょうか?
最後まで見ていただきありがとうございました!